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FX詐欺は警察に相談できる?相談窓口や準備を解説

FX投資は実際にある投資法で、それ自体は詐欺ではありません。

ですが、そんなFX投資を利用したFX詐欺に遭う人が急増しています。FX投資で儲けるつもりが、お金を騙し取られてしまった…。こんな悲しい事態を防ぐためにもFX詐欺に関する知識をつけておきましょう。

この記事では、FX詐欺の相談窓口や相談のための準備について解説していきます。FX詐欺に遭っても途方にくれるのではなく、しっかりと警察に相談して被害に遭ったお金を取り戻していきましょう。

この記事でわかること

  • FX詐欺の手口
  • FX詐欺に遭ったときの相談先
  • FX詐欺を相談する前の準備方法

FX詐欺のよくある手口

FX詐欺にはよくある手口があります。FX投資は実際にもあるものなので、詐欺でないものに誘われるということもあるでしょう。

FX投資への誘いが詐欺かどうかを見分けていくためには、以下の手口に当てはまっているかどうかを見てください。もし、当てはまっているようなら詐欺の可能性大。その投資話に手を出してはいけません。

FXのセミナー動画などの情報商材を売りつけられる

FX投資は何となく儲かるというイメージを持っているけれど、どうやって儲ければいいかについてはわからないという人が多いのではないでしょうか。

FX詐欺では、そうしたFXに関する知識はないけれど、FXで儲けたい人をカモにします。

具体的には、FXのセミナー動画などの情報商材を売りつけられるでしょう。「これを見ればすぐに儲けられるようになるから、セミナー代金はすぐに取り戻せるよ」という言葉に乗り、その情報商材を買ってしまうと、中身はFXにまったく関係のないものだったりします。

そしてそのことに気がつき、セミナー動画を売りつけてきた詐欺師と連絡を取ろうにも、相手は姿を消しているでしょう。FXの儲け方を知りたい人は多いので、その点を詐欺師は上手に利用してきます。

必ず儲かる自動売買ソフトを売りつけられる

FXは儲かるイメージが強いけど、その分リスクも大きいというイメージの強い投資方法でしょう。

詐欺師はそのイメージを利用し、必ず儲かる高額な自動売買ソフトを売りつけてきます

  • この自動売買ソフトを使えば、放置するだけでお金が増える
  • このツールなら絶対に勝てるサインが出る

このような甘い言葉を囁き、購入を勧めてくるでしょう。ですが、高額な自動売買ソフトを購入しようとして代金を支払っても、ソフトをもらえなかったり、でたらめなソフトだったりしてFXで儲けられることはありません。

この手口に乗ってしまうのを防ぐには、目の前のうまい話に乗らず冷静に考えなければなりません。この世に必ず儲かるなんて話があるわけがないのです。FX投資に限らず投資というものは、儲かることもあれば損をすることもあるものです。

海外の取引口座を開設・入金を要求される

FX投資は実際にあるものです。だから、もしFX投資を勧められたとしても、国内の取引口座で取引を行うなら何の問題もないでしょう。取引によって得をしたり損をしたりして、入金したお金も自由に引き出すことができます。

FX詐欺では海外の取引口座を開設し入金することを要求されます。海外の口座を勧められる場合には、かなりFX詐欺である危険性が高くなるので注意してください。

詐欺師と海外の口座は提携しており、口座を開設させることで紹介料を得ています。口座も実際にFX取引ができるものではなく、入金しても取引をすることはできずに、出金をすることもできなくなるでしょう。

FX自体がよくわかっていないのに、海外の口座を開設したりしてはいけません。FX取引をしたいのなら、まずは日本国内の業者からでいいはずです。

突然連絡が取れなくなる

どのような手口でFX詐欺を行ってきたにせよ、FX詐欺師はお金を振り込ませたら突然連絡が取れなくなります

これは、FX詐欺師の目的がお金を取ることだけだからです。FXのセミナーや自動売買ソフトは、一度で高額な代金が騙し取れるもの。だから、詐欺師はお金を振り込ませた後は、もう被害者に用はありません。

これ以上連絡を取っても余計な証拠を残すことになるだけ。相手に詐欺だと気がつかれる前に姿を消し逃げ去るでしょう。本人確認書類やクレジットカード情報を渡してしまっている場合は、それらを悪用される可能性もあるので注意が必要です。

お金を支払わせるまでは親切な詐欺師ですが、それはお金を出させるための偽の態度。騙されないように気をつけなければなりません。

FX詐欺は警察に相談できる!相談窓口を紹介

「FX詐欺に遭ってしまった!」こんなときにはどうしたらいいのでしょうか。詐欺に遭うことを想定して生きている人はいませんから、きっと詐欺に遭ったと気づいた時には困ってしまうでしょう。

FX詐欺の相談先としては、以下の3つの場所があります。それぞれの相談先について詳しく説明していきますので、あなたのケースに適した相談先を選んでみてください。

既に被害が出ている場合は警察に

FX詐欺に遭い、既に被害が出ている場合は警察に相談してみましょう。お金を騙し取られていれば、それは警察が担当すべき詐欺事件です。

FX詐欺は詐欺師の匿名性が高く、警察でも簡単に追跡することはできずに被害回復が難しい詐欺です。警視庁も”インターネット上の取引は、『自己責任』であることを忘れないようにしましょう”とホームページ上で注意喚起を行っています。

警察に相談する場合には、警察相談専用窓口というFX詐欺などのトラブルにアドバイスをしてくれる機関を利用してみましょう。FX詐欺なのかどうかを判別してくれ、今後のアドバイスをもらえます。

相談した結果、FX詐欺だということになれば、警察へ被害届を提出しにいきましょう。

ネット詐欺を取り扱う弁護士

警察への相談では詐欺師を逮捕することはできても、被害金額を取り戻すことはできません。

騙し取られたお金を取り戻したいと考えるのなら、弁護士への相談が有効です。弁護士なら誰でもいいというわけではなく、ネット詐欺を多く取り扱っている実績のある弁護士がいいでしょう。

FX詐欺は詐欺師の匿名性が高く、また海外の口座などを利用していると詐欺師の足取りを追うのは難しいものでしょう。ですが、実績のある弁護士ならば、できる対処をしてくれるでしょう。

弁護士が動きやすいように、相談前にはFX詐欺に遭ったという証拠を揃えて整理しておくようにしてください。弁護士への相談のハードルが高いというイメージがある人でも大丈夫。弁護士は困った人のための相談先で、初回無料相談ができるところも多くあります。

国民生活センター

FX詐欺に遭った時には、国民生活センターに相談するのもいいでしょう。

国民生活センターとは、日常生活のさまざまなトラブルを解決するためのサポート機関です。さまざまな相談が寄せられる国民生活センターには、FX詐欺の相談も数多く受けています。

だから、その多くの相談事例から、あなたの相談内容がFX詐欺なのかどうかを判断してくれるでしょう。そして、今やるべきことについてアドバイスをくれます。

ただし、国民生活センターでできるのはFX詐欺かどうかの判断とアドバイスまでです。アドバイスを受けて実際に動くのはあなたとなりますので、その点は頭に入れておきましょう。

FX詐欺は警察などの窓口で相談する前の事前準備

FX詐欺を相談する前には、事前準備が肝心です。しっかりと準備を整えて、あなたがFX詐欺に遭ったということを証明できれば、相談・解決はスムーズにいくでしょう。

FX詐欺を警察などの窓口で相談する前の事前準備は、以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきますので、しっかりと準備をして相談に行きましょう。

相手とのやり取りをキャプチャなどで残しておく

FX詐欺に遭ったと証明するためには、相手とのやり取りをキャプチャなどで残しておくといいでしょう。

詐欺師は証拠を残したがりませんから、やり取りが消せるタイプのツールを使って連絡を取っていると、やり取りをすべて消してしまうことがあります。

詐欺師がやり取りをすべて消去してしまう前に、いち早く動かなければなりません。詐欺に遭ったと気づいたとき、もしくは詐欺かも?と思った段階で、相手とのやり取りはキャプチャなどで残しておくようにしましょう。

相手の嘘の誘いでFX投資を始めたことがわかるやり取りがあれば、あなたの受けた被害を証明することができます。

取引や送金などの履歴を整理しておく

FX詐欺で一番重要なのは、お金を取られたという証拠です。そのためお金の動きを押さえておくことは大切なこととなります。

取引や送金などの履歴は整理して、あなたの被害額がいくらなのかをしっかりと整理しておくようにしましょう。どこにどれだけ送金したのか、それを証明するものはあるのか。お金関係のことは重要なので、相談前にきっちり整理してください。

もし、取引や送金などの履歴がなければ、あなたが被害に遭ったことを証明することは難しくなってしまいます。FX詐欺を証明するという目的のあるなしにかかわらず、普段からお金のやり取りはしっかりと履歴を残す癖をつけておきましょう。

相手の連絡先や住所を確認しておく

FX詐欺を相談する前には、相手の情報について整理しておくことも大切です。

相手の連絡先や住所を確認しておいてください。詐欺に遭ったと気づいた時には、その連絡先や住所には詐欺師はおらず、連絡はつながらないかもしれません。しかし、だからといってそれらの情報が無駄なわけではありません。

相手がどんな情報を騙っていたのかは、とても有力な情報です。相談前に整理して伝えられるようにしておきましょう。

FX詐欺の警察への相談についてよくある質問

最後に、FX詐欺の警察への相談について、よくある質問について見ていきましょう。

いくら被害に遭ったとはいえ、警察への相談はなかなかハードルが高いのではないでしょうか。そのハードルを低くし、相談しやすくするためには疑問点をしっかり改善しておくことが大切です。

ここでは、以下の4つの質問に回答していきますので、参考にしてみてください。

警察への相談は警察署に行かないとできない?

「警察にFX詐欺を相談しよう!」と考えたときに、まず頭に浮かぶのは警察署に直接出向くことでしょう。もちろん警察署に出向いて相談が可能なら、それで問題はありません。ですが、警察署に行くことが難しい場合には、その他の相談方法があることを知っておきましょう。

警察への相談は警察署に行かないとできないわけではありません。例えば、警視庁の相談ホットラインを利用すれば、電話で相談をすることが可能です。電話での相談でもしっかりと話を聞いてくれ、FX詐欺に対するアドバイスをもらうことができます。

電話での相談でFX詐欺であることが確定すれば、近くの警察署に行き被害届を提出するといいでしょう。

警察への相談は24時間対応している?

「FX詐欺に遭っている」と気がついたのなら、一刻も早く警察に相談したいと考えるのではないでしょうか。しかし、警察の窓口は24時間対応しているわけではありません。

ですが、窓口で直接相談することにこだわらないのなら、24時間相談することが可能です。相談ホットラインへの電話は24時間対応なので、窓口が閉まっている時間に相談したいときは利用してみましょう。

被害が出ていない場合でも相談できる?

「あれはFX詐欺だったのかもしれない…」お金を騙し取られてはいないけれど、そのように感じることがあるでしょう。そんな時には、被害が出ていないので相談することをためらってしまうかもしれません。

警察に相談しても被害届を出すことはできませんが、相談したという実績を残し、こういったことがあったという情報提供をするのは意味のあることでしょう。被害が出ていない場合でも相談に行ってみてください。

また、被害が出ていない場合に警察署に行くのがためらわれるという場合には、国民生活センターへの相談がおすすめです。国民生活センターにはさまざまな相談が寄せられており、FX詐欺に関する相談も受け付けているので相談しやすいでしょう。

警察への相談はお金がかかる?

警察への相談はお金がかかるか心配になる人もいるかもしれません。安心してください、警察への相談は無料でできます。

警察への相談のためにお金がかかるとしたら、警察に行くまでの交通費や電話相談なら電話料金くらいでしょう。その他に証拠をまとめるために、通信費や印刷代などがかかるかもしれませんがどれも微々たるものでしょう。

警察は弁護士と違い相談料を取ったりはしませんので、安心して何でも相談してみてください。なお、弁護士への相談も初回は無料であることも。お金をかけずにFX詐欺のことを相談したいのなら、警察はぴったりの機関です。お金の心配はせずに相談に出かけてみましょう。

まとめ:FX詐欺で既に被害が出ていれば警察への相談は有効

FX詐欺はいつ誰が遭ってしまうかわからないものです。FX詐欺には遭わないのが一番なのは間違いありませんが、もしもの時のために相談先は知っておいた方がいいでしょう。

FX詐欺で既に被害が出ている場合は、警察への相談が有効です。証拠となるものをしっかりと準備して、警察に相談してみましょう。警察は詐欺を捜査し、犯人逮捕へと動いてくれるはずです。

FX詐欺に遭わないためには、怪しいものには近づかないことが大切です。よくわからない怪しい投資話に乗るのはやめておきましょう。