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国際ロマンス詐欺って何?手口と被害に遭った場合の正しい対応を徹底解説

日本では、古来から美人局(つつもたせ)と言って、男女が共謀し、恐喝や詐欺を行う犯罪が問題になってきました。国際ロマンス詐欺はいわばその発展形です。

まずは被害に遭わないよう注意するのが基本ですが、万が一国際ロマンス詐欺の手口と被害に遭った場合の正しい対応を徹底解説します。

国際ロマンス詐欺とは

国際ロマンス詐欺が、どんな犯罪なのかより詳しく解説しましょう。

相手の恋心を利用して金銭をだまし取る

国際ロマンス詐欺とは、インターネット上(マッチングアプリや交流サイトなど)で知り合った面識がない海外の人に対し、好意があるかのように振る舞い、仲良くなったところで言葉巧みに騙して、金銭をだまし取る特殊詐欺を指します。

「相手の恋心を利用して金銭をだまし取る」犯罪と言えばわかりやすいでしょう。

公的機関も注意喚起している

国際ロマンス詐欺の被害者は、一度は想いを寄せた人に裏切られる上に、お金も無くなってしまうため、金銭的・精神的に大きな痛手を負います。

被害者の人生に及ぼす影響が大きいため、各国大使館や国民生活センターのような公的機関も、国際ロマンス詐欺に関し注意喚起を行っているのが現状です。

国際ロマンス詐欺とは?被害の特徴や解決方法について

国際ロマンス詐欺の手口

ここで、国際ロマンス詐欺の基本的な手口を紹介しましょう。

ステップ1.SNSでターゲットにアプローチする

SNSやマッチングアプリなどを使って、ターゲットにアプローチするところから、国際ロマンス詐欺は始まります。

ステップ2.こまめに交流を重ねる

その後、メールやスカイプ、LINEなどを使って、個別に連絡を取っていく流れです。「君に会うために生まれてきた」「1年後に結婚しよう」など、ロマンティックな甘い言葉を連発して、恋愛しているかのような気分にさせるのも、国際ロマンス詐欺ならではの特徴でしょう。

ステップ3.ターゲットから金をだまし取る

数日間~数ヶ月間(長いと1年近いケースも)やりとりを続け、ターゲットの警戒心が薄れてきたところで、いよいよ詐欺の本番に移ります。

  • 大きな仕事が入った
  • 家族が病気になった
  • 自分が事故を起こして相手から慰謝料を請求された

など、多額の金銭がかかるアクシデントが発生したことを切り出し、金銭を一時的に立て替えてほしいと頼んでくるのです。ターゲットに信頼してもらうため、犯人が偽造の契約書やパスポートなどを見せるのも珍しくありません。

指示に従って送金をした後は、何だかんだと理由をつけ行方をくらますパターンは多いです。それだけならまだしも

  • 詐欺師仲間が友人や弁護士を装って登場し「彼(彼女)は今ピンチだから、救うためにもっとお金を送ってほしい」と無心をする
  • 「こっちまで来てくれれば会えるから」とターゲットを現地に呼び出し、拉致・監禁する

という事態にまで発展する場合もあります。

国際ロマンス詐欺の被害に遭った場合の正しい対応

仮に国際ロマンス詐欺に遭ったとしても、最後まで詐欺だと気づかず、金銭の支払に応じてしまった場合の正しい対応を知っておきましょう。

1.EFCCを通じて相手に返金要請する

ナイジェリアのEFCC(経済金融犯罪委員会)を通じて相手に返金要請を行うことが、対処法の1つとして考えられます。国際ロマンス詐欺を働く犯罪者集団の一定数はナイジェリアを本拠地に活動しているためです。

しかし、日本大使館を通じてのやり取りになるため、解決まで時間がかかります。

国際ロマンス詐欺にあってしまったら?今すぐ弁護士に相談しよう!

2.警察に連絡し口座凍結してもらう

犯人が、日本国内の銀行口座を送金先として指定してきた場合、警察に連絡をして口座凍結をしてもらえば、特殊詐欺に準じる扱いで返金が受けられる可能性があります。

ただし、弁護士の助けを借りて、警察への被害申告を行わなくてはいけません

いずれにしても弁護士に相談するのが基本

実際のところ、国際ロマンス詐欺の被害については、直接警察に相談するのも1つの手段ですが

  • 民事のことだから、と取り合ってもらえない
  • 被害届を受理したとしても実際に捜査が進むかどうかは分からない

ことは往々にしてあります。早期の解決を目指すなら、弁護士に相談するのが基本でしょう。

また、弁護士にも・不得意がある以上、国際ロマンス詐欺の案件を多く手掛ける弁護士に相談するのが大事です。横山法律事務所は、国際ロマンス詐欺専門の無料相談窓口も開設しているので、まず相談してみましょう。

メッセージのログ、送金記録は持参しよう

弁護士に相談する際は、証拠となるものをできる限り多めに持参するのが基本です。国際ロマンス詐欺の場合、犯人とやり取りしたメッセージのログや送金記録を用意しましょう。

同様の被害がないかSNSをチェックしよう

また、大規模な詐欺集団が関与していた場合、他にも被害者がいることが考えられます。SNSで被害報告をしている人が他にもいないか、チェックしてみましょう。