最近の国際ロマンス詐欺の手口では、仮想通貨が使われるケースが増えてきています。
この記事では国際ロマンス詐欺での仮想通貨への勧誘について、詳しく解説します。
目次
国際ロマンス詐欺で仮想通貨への勧誘が増えている理由
以前は国際ロマンス詐欺といえば、外国人の軍人がさまざまな理由をつけて送金を要求してくるものが一般的でした。しかし、最近では手口が仮想通貨へと変化してきています。
足がつきにくい
国際ロマンス詐欺で詐欺師の身元を特定するには、LINEなどでのやりとりやお金の流れを追うことになります。
お金の流れを追う場合、口座に送金する方法だとどうしても足がつきやすいです。そこで、近年ではお金の流れを追いにくい仮想通貨が多く利用されています。
資金洗浄しやすい
詐欺をしたあとには、詐欺で得たお金を「問題のないお金」に洗浄する必要がありますが、この資金洗浄には労力がかかり、大変な作業だといわれています。
詐欺をしやすい
送金の要求よりも仮想通貨の勧誘のほうが、簡単にターゲットを騙せるといわれています。
一時期、仮想通貨が高騰したことで、大勢の投資家が大きく儲けたことが報道されたことで、「よくわからないけど儲かるもの」というイメージを持つ人が増えました。
国際ロマンス詐欺で仮想通貨に勧誘する手口
手口を知っておくことで騙されることを防ぐ効果も期待できるので、国際ロマンス詐欺でどのように仮想通貨が利用されているのかをご紹介します。
仮想通貨で儲けているアピール
国際ロマンス詐欺では、最初から仮想通貨に勧誘するということはありません。
自分に関する話題のなかで、仮想通貨で儲けているという話を出してきますが、勧誘ではないので警戒心を持つことはないでしょう。
贅沢な生活をアピール
仮想通貨で儲けているということに連動し、儲けたお金で贅沢な生活をしていることを画像などでアピールしてきます。
豪華な食事を楽しむ画像や、車の運転席で撮った画像には、さりげなくハンドルのロゴが写っています。そのほかにも、高価な家具やバッグなどが写っていることでしょう。
甘い誘い
国際ロマンス詐欺の特徴といえば、恋愛関係や結婚前提という設定をつくり上げていくことです。
国際ロマンス詐欺で仮想通貨被害に遭った場合の対処法
国際ロマンス詐欺では、詐欺の被害に遭ってもなかなか気づかないケースや、騙されたことを認めないケースがあります。
詐欺をする前に、詐欺師に対して恋心を持つように仕向けていることから、「騙されていない、信じたい」と思ってしまうからです。
家族や友人に相談する
騙されていることを認めたくない場合でも、何らかの違和感は感じているはずです。
そこで、今の自分の状況がどのようなものか、家族や友人に相談して客観的な意見を聞いてみてください。ひとりの意見だと信用できないなら、複数の人に聞いてみることがおすすめです。
詐欺被害に遭っていることを知られたくないなら、自分のこととして話すのではなく、友人のことという前提で話してみてください。
弁護士に相談する
国際ロマンス詐欺の被害に遭った場合、相談先としてもっともおすすめなのが弁護士です。ただ、どの弁護士でも良いというわけではなく、国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士でなければなりません。
被害に遭ってしまった場合、お金を取り戻したいと考えることでしょう。実は詐欺師に対して返金請求をすることができるのは、弁護士だけなのです。
弁護士に相談というと、なんだか大ごとになってしまう不安があるかもしれませんが、弁護士には守秘義務があるので、家族にもバレる心配は不要です。安心して相談してください。
まとめ
国際ロマンス詐欺では、渡航費用などを口座に送金するように求める手口が主流だった頃よりも、仮想通貨に手口が変わってからのほうが被害は多くなっています。それだけ騙しやすい手口であると考えられるでしょう。
詐欺の被害に遭った場合や、詐欺かもしれないと不審に思った場合には、弁護士に相談してください。
横山法律事務所は、国際ロマンス詐欺の解決で有名です。着手するまで相談は無料、オンラインでの相談も可能なので、遠方にお住いの方も気軽に相談してみてください。