マッチングアプリやSNSを利用していると、出会って親しくなった人物から投資の儲け話が持ちかけられることがあります。
その中でも「Yamato global limited」というFX投資サイトに誘導され、お金を騙し取られたという被害が出ているようです。
それでは誘導される「Yamato global limited」というFX投資サイトはどのようなサイトなのでしょうか?
またどのようにして誘導されるのでしょうか?
こちらの記事ではFX投資詐欺で利用されると口コミがある「Yamto global limited」について、また実際にFX投資詐欺に遭ってしまった場合の対処法について詳しくご紹介します。
「Yamato global limited」は実際はどのようなサイトなの?
マッチングアプリやSNSで出会った人物に誘導されることがある「Yamato global limited」ですが、実際はどのようなサイトなのでしょうか?
「Yamato global limited」はFX業者を自称している
「Yamato global limited」はFX投資の海外事業者であるようですが、日本国内では未登録の業者です。
財務省では無登録の業者について警告を出しており、200を越える事業者の名前がラインナップされています。
その中に「Yamato global limited」の名前は現在含まれていませんが、詐欺被害報告があがっていることから同様に注意が必要な業者であることが予測されます。
また、現在Googleなどの一般のサーチエンジンで検索すると公式サイトがヒットしますがトップページにアクセスできなくなっています。(2022年1月12日現在)
色々な理由が考えられますが、安心して投資ができるサイトではないことは一目瞭然かと思います。
同様のサイトも確認されているので注意が必要
「Yamato global limited」のサイトのデザインなど作りがとても似ているFX投資の海外事業者が他にも存在するようです。
怪しい勧誘で紹介されたサイトと同様の作りのサイトは、同じように詐欺行為で使われている可能性が高いです。
FX投資自体に興味があったとしても、興味本位で会員登録はしない方がベターです。
送金をしなかったとしても、個人情報などを悪用される可能性があります。
怪しいDM、メッセージで送られてきたURLは安易に開かないようにしましょう。
どのようにFX投資詐欺に誘導されるの?
それでは実際どのようにして「Yamato global limited」のようなサイトに誘導されるのでしょうか?
実際のいくつかの事例をもとにご説明します。
マッチングアプリやSNSで出会った相手に投資を持ちかけられる
Tinderなどのマッチングアプリ、またはTwitterやFacebook、インスタグラムなどのSNSで突然外国人の相手から連絡が来ます。
日常の話などを交わして親しくなっていくうちに、恋愛関係に発展することが多いです。
これはいわゆる国際ロマンス詐欺と同様の手口といえます。
親しくなった後、投資の話を持ちかけられます。
「絶対に儲かる」「親類のブローカーだから安心」「自分はこれだけ利益が出た」などと投資話に乗りやすくなるようなことを言ってくるようです。
送金すると更に追加で送金するように求められる
投資話に乗って相手に従って送金すると、詐欺サイトを通して最初は利益が出ているように見せかけられます。
その後も送金のたびに利益が増えているように見せかけられます。
これらは全て実際の取引が反映されているのではなく、全て見せかけであり、詐欺グループが操作しています。
また、初めの方に一度出金させ、無事に現金が引き出せたことから安心させて、更なる追加送金を求めてくるパターンもあるようです。
この場合、二度目以降の出金には応じてもらえず、また手数料や税金の前払いといった名目で追加の送金を求められることがあります。
突然連絡が取れなくなり、お金が引き出せなくなる
利益が出ていたはずなのに、突然相場が急落したなどの理由をつけて損失が出ます。
大幅な損失に対し、FX業者への借金になってしまったからお金を支払わなければならないなど、更なる理由をつけて送金を求められる場合もあります。
もちろんこの場合も全て嘘であり、追加で送金する必要はありません。
そしてどの段階においても出金には応じてもらえません。
また、どこかしらのタイミングで相手から突然連絡が途絶えます。
騙されてしまったらどこに相談すればいいの?
それでは詐欺だと気づいたとき、どこに相談すればよいのでしょうか?
「Yamato global limited」に誘導するFX投資詐欺は最近急増している国際ロマンス詐欺に類似する犯罪です。
国際ロマンス詐欺でお金を取り戻すことは可能なのでしょうか?
警察は被害届を受理してくれない?!
犯罪被害に遭った場合はまずは警察に通報すべきです。
ただし警察に通報する際、遭った犯罪について詳しく、確実な情報を伝える必要があります。
詐欺事件は刑事事件の中でも立件が難しい犯罪になります。
騙された!という実感だけでは詐欺は立証することができません。
せっかく警察署まで出向いたのに被害届すら受理してもらえなかったというのはあり得ない話ではないのです。
まずは専門家に相談してから、被害届を出しに行くというのもひとつの手としてあります。
消費者センターは相談を聞くだけ?
詐欺被害の相談先として、消費者センターという選択肢もあります。
消費者センターは各都道府県に設置されており、無料で相談を受け付けています。
また、お住まいの地域の消費者センターが土日祝、または時間外で開所していないときも、国民生活センターに電話で相談することが可能です。
ただし基本的には消費者センターは助言を与えてくれるだけです。
民事事件となった際に相談した内容をもとに味方となって法廷に立ってくれるわけではありません。
お金を取り戻すためにワンストップで相談したいという方には向かない相談先と言えます。
今すぐお金を取り返したい!そんな人には弁護士がおすすめ
今すぐお金を取り戻したい方や、法律の専門家から自分の状況について冷静に話が聞きたい方は弁護士に相談することをおすすめします。
また、法律も多岐にわたるため、その中でも特に詐欺事件に強い弁護士を選んで相談するのがベターです。
相談も無料で相談できるか、何回相談できるか、また相談ツールは使いやすいものか(電話、ラインなど)といったこともチェックする必要があります。
お金を取り戻すために協力していくにはコミュケーションを何度もとることになるからです。
詐欺事件の取り扱い実績、相談のしやすさで弁護士事務所を選ぶことをおすすめします。